プリューレ ブルゴーニュ・ルージュ [2010]
時代に流されないワイン造りを続ける
今でこそ少なくなったが、やたらと肉厚の果実味だったり
焦がした樽香が充満したワインがもてはやされた時代にも
この生産者は今と変わらぬ味わいを保ち続けた。
ドメーヌ・プリューレのワインは昔も今も柔らかく
適度な果実味を持ち、ほのかに土の香りのする素朴な味わい。
サヴィニー・レボーヌの特徴の一つでもあるが、プリューレの
ワインには自然な果実味が懐かしくも感じる。
やるべき事を確実に受け継いでいく事が重要
その味わいを作り出しているのは、父から子へ、そして孫に
受け継がれたワイン造りの信念。ドメーヌ・プリューレは現在の
エノローグ、ステフェン・モーリスの祖父、アンリ・モーリスが
1960年にプリューレ(旧小修道院)を購入し誕生。当初は4haの畑で
最初から元詰めワインを生産した。1970年頃からステフェンの父
ジャン・ミッシェルが加わり畑も少しずつ拡大してゆく。1980年には
ジャン・ミシェルに引き継がれその20年後に息子ステフェンが加わり
畑も約13haまで広がった。それぞれ父に付き、長い修行の間に自然と
ワイン造りのノウハウが家族の絆によって受け継がれたことで
古来の手法を継承してきたのだろう。当初からずっと使われてきた
セメントタンクも、野生酵母だけによる発酵も、先代を敬いその良さを
十分に理解しているからこそ受け継がれるのだ。収量制限や
低温マセラシオンなど、改良された点もあるが、伝統手法は
ジャン・ミッシェルから若いステフェンにもしっかり浸透している。
畑仕事も収穫期を除き、殆どの区画は家族と自社スタッフだけでこなす。
収量はめったに40hl/haを超えることはなく、赤葡萄は畑で選果するなど
今では決して珍しいことではないが、「やるべきことを確実に一つ一つ
積み重ねることが、祖父の代からずっと続けられているプリューレのワイン造り」。
自然で素朴な味わいこそが特徴
ステフェンはさらに、「うちのワインの良さは自然な味わい」と言い
当たり前の事を確実にこなすことで、自然で素朴な味わいのワインが
産まれるのだと言う。健全な葡萄を育てることが出来れば人間は余計な
仕事をする必要はない。そのためにも葡萄の健康を見守ってやることが
自分たちの最大の仕事であり、ドメーヌ・プリューレの伝統であると語る。
確かにプリューレのワインにはジュヴレ・シャンベルタンのように
狡猾な力強さもなければ、シャンボール・ミュジニーのようなシルクの
ようなエレガントさが特徴ではないが、どこか安心できる土の香りと果物の甘さ
酸味が心地よく染み渡るワインなのだ。決して特別なことは必要ない。
当たり前の作業を確実にという。肩肘張らない自然なワイン造りが結果と
して飲む人に安心感や懐かしさを与えるようなワインを産み出す。
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