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マルドン ルイィ・ルージュ [2009]

¥1,694 税込
商品コード: 69206
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ロワール河中流、サンセールの村から南西40キロメートルほどのところに古都ブールジェがある。そこからさらに北西約20キロメートル先、シェール川沿いにあるワイン産地がカンシー。この地は周辺の産地と異なり、アペラシオンで認められているのはソーヴィニヨン・ブラン種から生み出される白のみ。14世紀にはシトー派の修道士たちによりぶどう栽培とワインづくりが始まり、その後も現在にいたるまで知る人ぞ知る白として評判を呼び、ACワインとしては2番目の認定――1番目はアペラシオン制度発祥の地、シャトーヌフ=デュ=パプ――を1936年8月に勝ち取っている。

全体でも170ヘクタール強しかないカンシーの畑は石灰質土壌を礫混じりの砂が覆っている構成となっていて、そこにソーヴィニヨン・ブラン種のみが植えられている。マルドンは15ヘクタール――ほとんどがカンシーだが、すぐ南西にある産地ルイイーにピノ・ノワールの区画もある――を所有し、植えられているぶどうの樹齢は平均で35年ほど。そのうちの2ヘクタールはヴィエーユ・ヴィーニュの区画となっていて、最も古いぶどう樹は80年に達する。収穫された果実は半日から1日のデブルバージュの後、イノックスのタンクに移され摂氏18度前後で約2週間かけてゆっくりと発酵、翌年の春までシュル・リー状態に置かれ、瓶詰め。

透明感のある、さわやかで果実味豊かなカンシーは、その生み出すテロワールとぶどう品種がストレートに感じられる、まさに風土と結びついたワインといえ、しっかりした酸があるにもかかわらず、決してエッジの立った鋭角的なそれではなく、ミネラルも十分なたいへんにバランスのよいもの。リリースされてすぐに愉しめるが、その後数年間はうまみが増してくるというポテンシャルも十分。またヴィエーユ・ヴィーニュのみで醸すキュヴェ・サンテドム――Cuvee Saint-Edome――は、1000ケースに満たない生産量しかないが、確かにその味わいには張り、酒躯の厚みといったものが感じられ、価格を考えるとかなりなお買い得品といえる。

現在の当主エレーヌになってからラベルも変更――2004年のミレジメから、よりアペラシオンの風味、味わいにマッチした現代的なもの――するなど、新たな風をドメーヌに吹き込んでいる。それまでカンシーのみの入荷だった日本にも、2005年のミレジメからはピノ・ノワール種を用いたルイイー――AC全体でも50ヘクタールほどしかない希少品――もお目見え、その白に劣らずカリテ・プリな赤もぜひとも探し出していただきたいマルドンである。
知る人ぞ知るワインだが、古くから人々を魅了してきた歴史あるアペラシオンセパージュはピノノワールだが、ブルゴーニュのものとはかなり違う趣。色調、色共に濃いめ。タンニンや酸もしっかりしていて芯が通っていて、お料理と合わせやすい味わい。
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